04面接

面接ではこう勝負する

まずは当たり前のことをしっかり

主に職場への適応力と即戦力かどうかを問われる薬剤師の転職面接ですが、ある程度の社会常識やマナーを心得ていることは大前提です。

面接の際には派手な服装や髪型、化粧は避けるべきでしょう。スーツがヨレヨレだったり、靴が汚れていることも面接官によってはマイナスに見られることもあります。 また、入退出やあいさつで印象が大きく変わりますが、控え室での行動などもチェックされている場合がありますので、面接前後も気を抜かないことが大切です。

本番では面接官の質問に対して簡潔に短く的確に答えられるように心がけましょう。志望動機や現職からの転職を希望する理由など、ある程度どのような質問がされるかは予想がつきますので、どのように答えればよいかは、あらかじめシミュレーションしておくべきです。

単純なことではありますが、これらがしっかり出来ていることで、かなりの好印象を与えられるでしょう。

POINT

  1. (1)身だしなみはスッキリと整える
  2. (2)面接前後の行動も引き締める
  3. (3)質問には簡潔に答えるよう心がける

アピールポイントをリハーサルで整理して

当然のことですが、面接でも中途採用の転職者と新卒の場合では事情が大きく異なります。新卒の場合はむしろ、面接時点での評価より将来性、可能性に重きを置きます。学校での成績や試験の結果があまり芳しくなくても、「おもしろそうなやつだ」とか「光るものを感じる」といった半ばギャンブルのような採用もたまにありますが、転職ではありえません。新卒では教育次第、鍛え方次第で能力を発揮する人がいますが、いわゆる中途採用である転職においては即戦力が求められます。

面接で聞かれることは第一に「これまでどんな仕事をしてきたか」、職務経歴書に沿って詳しく聞かれます。正直に、より具体的に、かつ簡潔に説明することが肝心です。支離滅裂にならぬよう一度、家族か友人でも相手にリハーサルをしておくと落ち着いて話せます。ここが一番のアピールの場ですから、頭の中を整理しておきましょう。

面接担当者はこの人は何ができるのか、会社に対してどれだけ役に立ってくれるのか見極めたいと思っています。もし見誤れば自分の落ち度になり、会社も大損害ですから相手も真剣です。この際、たとえ「未経験でも可」とあっても謙虚を装って、「たいしてできないかもしれませんが、頑張りますので」などとは言わないこと。自分がしてきた仕事にプライドを持ちすぎるのも、「何だ、この程度で偉そうに」と嫌われますが、謙虚さをくみとってはくれません。

POINT

  1. (1)薬剤師の中途採用においては即戦力が求められる
  2. (2)これまでどんな仕事をしてきたかを話すシミュレーションをしておこう
  3. (3)自分のこれまでの経歴にはプライドを持つこと

本音をオブラートに

前の職場を辞めた理由も必ず聞かれます。人間関係のトラブルがあってというのは最も警戒されるところですが、場合によっては前の職場での評判を確かめられることもありますから答え方に工夫が必要です。こちらも同じトラブルを繰り返したくないのですが、相手も繰り返されてはたまらないと思っています。前の職場の人間に全面的に非があるかどうかは判断できないからです。担当者は能力と同じくらい協調性を重視します。どんなに仕事ができても仲間とうまくやっていけなければ仕方ありません。

一方、ポジティブな理由での転職なら歓迎されるはずですが、そう簡単に鵜呑みにしてくれるほど甘くはありません。ほどほどに正直にといったスタンスが好感を持たれると思います。

志望動機でも同様に、本音をオブラートに包んでといったところでしょうか。高給にひかれたのが一番の動機でも、突っ込まれるようなことはありません。担当者もそこまで意地悪ではないでしょう。また、定年まで勤めあげることが稀になった現代では、将来的にどういう方向を目指すかについても聞かれると思いますので、この点を明確に答えられるようにしておくことも重要です。

POINT

  1. (1)転職の理由はポジティブに解釈されることに
  2. (2)自分がその職場でどうなりたいのかも明確にしておこう

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