03応募
履歴書と職務経歴書でアピールする
志望動機をどう書くか
転職の際に必要となる書類に履歴書と職務経歴書があります。
履歴書の中で一番のポイントは転職の動機を説明する志望動機です。新卒の場合は、ほとんどが就職マニュアル通りの文言ばかりなので担当者もさほど注目しません。それに仕事自体がよくわかっていない新卒者に志望動機といっても、とってつけたようなものになるのは無理ありません。正直に有名大企業で給料や福利厚生がよさそうだからとは書けないでしょう。
しかし、これが転職となると話は別です。仕事についても企業についても十分な理解がある上での応募のはずですから、志望動機は担当者を納得させるものでなければなりません。面接でも重ねて確認されますが、履歴書ではそれを簡潔に、わかりやすくまとめる必要があります。文章力、表現力もチェックされます。
自己PRの欄は、応募する企業で活かせる技術や経験を中心にまとめるといいでしょう。現在、勉強中のことや将来やってみたいことにふれてもかまいません。多少経験を大げさに書くこともあるようですが嘘をかいてしまうと、面接の際恥をかくことになります。どちらも奇をてらわず、とはいえありきたりの表現ではアピールはかないません。
〝文は人なり〟は履歴書にも通じる言葉です。他の項目に関しても、とにかく丁寧に、必要なことは漏れなく記入すること。誤字脱字など論外です。第三者に校正してもらうことをおすすめします。思わぬ落ちが見つかるものです。
POINT
- (1)履歴書の志望動機は、人事担当者を納得させられる内容を意識する
- (2)自己PRは経験や活かせる技術をからめてアピールしよう
- (3)嘘は必ずバレるので書くべからず
職務経歴書で自己アピール
履歴書には書式がありますが、職務経歴書には特別な決まりはありません。一般的には、これまでかかわった業務の内容を時系列でまとめていくことになります。収まりきれないという方もいるかもしれませんが、なるべくA4一枚くらいに収めましょう。
その際、ただ時系列に並べていくだけでなく、一番アピールしたい部分がわかるような仕掛けも必要です。ここに着目してほしいという箇所、セールスポイントがわかるようにします。また、年ごとにキャリアアップしていることがわかるような書き方を工夫したいものです。
担当者はむしろ履歴書よりもこちらの方に注目しますから、簡潔にとはいえ十分伝わることが求められます。ここでも背伸びをして、実際には経験していないようなことまで書くと、面接のときに見抜かれてしまいますので要注意。 以前調剤薬局勤務だった場合は、薬局の一日当たりの処方箋受け付け数と薬剤師の人数も書いておきます。どのくらいの仕事をこなしていたのか、担当者にイメージしてもらうことができるからです。処方科目や管理薬剤師の経験も忘れずに。
管理薬剤師の経験がある場合は、薬事法や薬剤師法などの法律知識が重宝されるため、ぜひアピールするべきです。
忘れがちですが、履歴書の日付は投函する日や、持参する日を記載します。
POINT
- (1)職務経歴書ではキャリアアップの軌跡をわかりやすくまとめる
- (2)自分のアピールポイントやセールスポイントを明確に
- (3)所属していた薬局の処方箋受付数や薬剤師の人数も情報として記載する