01準備
求人検討のポイントと
転職スケジュールの組み立て
薬剤師が転職を考える前のセルフチェック
転職の「決意の固さ」も人それぞれです。何が何でも今すぐにでも転職したい人もいれば、そのうちによい機会があればなどと全く切羽詰まっていない人もいます。
緊急性の差はあれ、転職を考えるうえでまず必要なのは現状分析であり、自己分析です。
すなわち、「なぜ転職したいのか」を冷静に分析してみることです。
職場の人間関係のトラブルで頭に血がのぼって、「こんなところもう辞めてやる!」といった衝動的なケースもあるでしょう。人間関係のトラブルは軽いものからセクハラ、パワハラといった深刻な問題まで、かなりの幅があります。過剰な労働時間などによって、転職やむなしという場合もあります。
ただ、給与など待遇についてはそれを不満と考えるかどうかはそれぞれの経済状況や自己評価にもよります。
まずは人間関係の問題も含め、現在の職場で解決する方法はないか、交渉、妥協の余地はないかを考えてみることです。それがないとはっきりわかれば転職を考えることになります。
トラブルや待遇への不満がなくても、キャリアアップを図りたいからというチャレンジとしての転職希望もあります。
ただ、不満を解消するための転職もキャリアアップをめざす転職も、どちらも転職先でそれが実現できるかは未知数な部分がありますし、人間関係のトラブルなどまた同じことを繰り返す恐れもあります。
そうならないためには、転職先の情報を十分に調べることはもちろんですが、それ以上に「自分の能力」、「自分の性格」、「自分の将来の夢等」、「自分自身のこと」をしっかり整理し、把握しておくことが必要です。
それは履歴書を書くときや面接の際にも役に立つことでしょう。
POINT
- (1)転職によって変えたいことは何かを明確にする
- (2)現状で不満がある点が改善できそうになければ転職だ!
- (3)理想の転職先の条件をイメージしよう
転職活動は在職中から
一括登録サービスを利用すれば転職活動期間は通常よりも短く済みますが、それでも思ったよりは時間がかかると覚悟しておいた方がいいでしょう。薬剤師プラスでは転職支援会社からのサポートを受けられるので短期間で満足のいく求人情報や転職先が見つけることも可能になりましたが、失敗しないためにより慎重になれば、やはり数か月を覚悟しなければなりません。
そうなると、退職してから探すというのは賢明ではありません。在職中にスタートすることをおすすめします。余裕がなくなると、つい焦って妥協しがちです。失敗して、またやり直しではしかたありません。
また、退職の申し出や引継ぎの期間も転職活動のスケジュールの中に組み込んでおく必要があります。少しでも在職中の手間を減らし、好条件の求人を探すためにも、在職中に転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
POINT
- (1)転職には数ヶ月の時間が掛かると心得よう
- (2)退職は転職先が決まるまでは避けたほうがよい