ドラッグストアで働く薬剤師の主な仕事
ドラッグストアでの薬剤師の主な仕事は
1.一般用医薬品(OTC薬)の販売
2.相談業務
の二つです。
調剤室が併設されたドラッグストアの場合は、調剤業務、服薬指導、薬歴管理も行います。
一般用医薬品(OTC薬)の販売
処方箋がなくても購入できる一般用医薬品(OTC薬)はその成分により、要指導医薬品、一般用医薬品(第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品)の4つに分類されます。要指導医薬品、第1類医薬品の販売は薬剤師に限られています。第2類医薬品、第3類医薬品は都道府県知事認定の登録販売者も取り扱うことができます。
要指導医薬品は取り扱いに十分な注意を要するもので、販売の際、薬剤師はお客さんから症状等についてのヒアリングをし、書面による薬品の情報提供が義務付けられています。インターネット等の販売はできませんし、薬剤師の説明なしに購入できないように店舗での陳列場所にも注意することになっています。
第1類医薬品は、副作用、相互作用の点で特に注意を要するもので書面による情報提供が義務付けられています。
第2類医薬品は、副作用、相互作用の点で注意を要するもので、より注意を要するものは指定第2類医薬品と呼ばれます。情報提供は努力義務となっています。
第3類医薬品は第1、第2以外の一般用医薬品で、お客さんへの説明には法律上の規定はありません。
また、ドラッグストアでは健康食品やサプリメントなども扱うので、それらについての幅広い知識も必要になります。
相談業務
薬に関するお客さんからの相談に乗る仕事です。効果や副作用など、お客さんが安全に薬を使えるようアドバイスをします。相談に乗るだけでなく、医療機関等へのパイプ役を果たすこともあります。
地域の人々にとって頼れる相談窓口になることが期待されています。かかりつけの薬局を持つことが推奨されている中で、相談業務の重要性は一段と高くなっているといえるでしょう。
ドラッグストアで働く薬剤師の中には店長、マネージャーといった管理者、経営者としての能力を期待される向きもあります。マネジメント志向の方には最適な職場といえますが、求められる業務もかわってきます。