コミュニケーション 2019.12.27

薬剤師が転職先で必要なコミュニケーション能力のエピソードを紹介！

近年、薬剤師にとって特に重要度が増していると言われているのがコミュニケーション能力です。

昔の薬剤師は、医療機関で発行された処方箋に沿って調剤をし、患者さんに渡すことが主な業務でしたが、現代の薬剤師に求められるのは調剤だけではなくなってきています。

今回は、転職先で問われる薬剤師のコミュニケーション能力について紹介していきます。

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今の薬剤師に求められる調剤以外の能力

調剤薬局や病院などで働く薬剤師が、患者さんはもちろん、医師や看護師、同僚の薬剤師などとしっかりとコミュニケーションを取ることができれば、結果的に患者さんに安全に薬を渡すことができ、信頼を得ることにもつながります。

また、同じ職場で働く薬剤師や上司と円滑なコミュニケーションをはかることで職場の雰囲気を明るくし、仕事の効率化を促す効果も期待できます。その結果、患者さんにとって訪れやすく、薬剤師に気軽に相談しやすい店舗づくりができます。

そして患者さんから信頼を得ることでリピート率が高まると薬局の収益が上がり、その店舗で働いている薬剤師の給与アップにつながることもあります。現代の薬剤師の収入は、コミュニケーション能力が影響するとも言えるでしょう。

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コミュニケーション能力の重要性

薬剤師は処方箋を持って来た患者さんに調剤した薬を渡しますが、この時に重要なのが服薬指導です。
服薬指導は患者さんに安全に服薬してもらえるように正しい薬の情報を説明することですが、薬局はそのために患者さんの病歴やアレルギー歴などを薬歴として蓄積しています。初めて薬局を訪れた患者さんには問診票を書いてもらうことが一般的ですが、大事な情報は患者さんとの会話の中の言葉から拾うこともできます。

そうした情報の一つひとつを逃すことなくキャッチするために、患者さんの表情なども確認しながら、じっくりと話に耳を傾ける能力が現代の薬剤師には求められているのです。

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コミュニケーションの重要なポイント

聞き上手になる

薬剤師のコミュニケーションで特に重要なポイントは「聞き上手」になることです。ただ一方的に情報を与えるだけでなく、話をじっくりと聞いて患者さんの状態を聞き出していくことが大事です。

薬局を訪れる患者さんは不安な気持ちを抱えていることが多いため、薬剤師はその気持ちを一旦受け止めてあげる役目もあります。まずは患者さんの話に耳を傾け、正しい服薬指導を行うためのヒントを見つけていく必要があります。実際に患者さんが薬剤師と話しているうちに心を開き、自分の病気に対する不安や悩みを話してくれることがあります。

病気のことを他人に喋りたくないと思っている患者さんもいるので、最初からいろいろなことを聞き出そうとせず、時間をかけてじっくりと信頼関係を築いていくことが大事です。

会話のネタに困らないようにする

定期的に処方している患者さんは会話のネタに困ることがあります。そんな時に会話のきっかけとなるように、日頃からささいなことでも患者さんの情報を薬歴に記載しておきましょう。
自分だけでなく、その患者さんと初めて接する他の薬剤師にも情報の共有ができますし、会話のネタにもなります。

その情報は病気に関することだけでなく、患者さんの趣味のことでもかまいません。そうした話題は薬とは直接関係はないですが、患者さんがリラックスして喋ることができ、信頼関係を築くために役立ちます。

混んでいる時こそ声をかける

薬局では混雑時になると待合室に座れない人が出てくることもありますが、そんな時こそ薬剤師は患者さんへの声がけが大事になります。
例えば長時間待たせていることをお詫びして、あとどのくらいかかりそうかを伝えるだけでも患者さんの気持ちは和らぎます。

患者さんの中には長時間待つことが困難な方もいます。
そうした場合は空いている可能性の高い時間帯を伝え、再度来局してもらえるようにすすめるなど、柔軟な対応を心掛けましょう。

コミュニケーション能力は現代の薬剤師にとって必須の能力です。
患者さんや職場の仲間との円滑なコミュニケーションは患者さんのためだけでなく、薬剤師の給与アップや職場の働きやすさにもつながります。
まずは「聞き上手」になることを目指してコミュニケーション能力を磨いていきましょう。

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