お金 2018.02.16

どれが一番稼げるの？【業種別】薬剤師の初任給大公開！

就活をする上で“初任給”を気になされている方は多いですよね。
一口に薬剤師といっても、業種により初任給は違ってきます。
今回は、薬学教育協議会が発表した「平成29年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告」（http://yaku-kyou.org/）のデータをもとに、薬剤師の初任給について考えてみたいと思います。

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【業種別】薬剤師の初任給

■調剤薬局の初任給
平成29年3月卒業生のうち薬局に就職したのは31.9％（3,070人）です。調剤薬局勤務の新卒薬剤師の初任給で最も多いのは26万円前後です。初任給が30万円を超えているのは23.64%で、昨年よりも3%以上増加しています。

このような金額の差は、いくつかの要因があり、働く地域によって支給額が変わる「地域手当」による差が大きいようです。離島やへき地などの店舗では薬剤師が不足しており、そのような店舗に勤務する場合は「地域手当」があります。

■病院・診療所の初任給
新卒として病院・診療所に就職した人は24.9％（2,402人）です。その中で最も多い初任給の額は20万円前後（35.9%）です。
学生からの人気が高い職種ですが、他の薬剤師と比べると初任給・年収ともに低く、金銭面では魅力的な職業とは言えないのが現状です。

ただし、国公立病院の薬剤師の場合は「定期昇給」があるので、長い目で考えると
安定した収入を得ることが出来ます。

■ドラッグストアの初任給
ドラッグストアに就職した新卒薬剤師は8.6％（825人）です。初任給は30万円以上が53.8％で最多となっています。昨年と同じく、新卒薬剤師の初任給で最も高額だったのはドラッグストアでした。
初任給が30万円以下のドラッグストアというのはあまりなく、大手のドラッグストアではほとんどが30万円以上支給されます。

初任給だけでなく年収も高額なドラッグストアに就職する学生は、昨年と比べて倍以上に増えています。これは調剤併設の薬局が増えてきていることも要因かもしれません。年収も1年目から500万円以上のドラックストアもあります。

■製薬メーカーの初任給
製薬メーカーへの就職は、研究・試験・製造が1.3％（128人）、開発・学術が3.3％（320人）、医薬品情報担当者が 3.5％（336人）となっています。これらすべてを含む製薬メーカーの薬剤師の初任給は、最も割合が多いのが240万円前後円で47.9％です。

製薬メーカーの初任給はドラッグストアと比べると低いですが、働き始めてからの昇給率が高いため、生涯賃金でみれば製薬メーカーの方が多く稼げます。

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まとめ

今回は、薬剤師の初任給を業種別に紹介しましたが、いかがだったでしょうか。初任給が高額な職種は魅力に感じると思いますが、それだけで決めてしまうのはオススメできません。例えば、初任給が高額であっても、年間休日数が少なければプライベートを充実させたい方にはミスマッチな職場になります。

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