薬剤師が転職を考え始める絶好のタイミングについて

人生において「転職」は、最も重要な決断の一つです。
「転職したいけど、どの時期がベストなタイミングなの？」と悩まれている薬剤師さんも多いのではないでしょうか。

薬剤師が転職する絶好のタイミングや時期がわからなければ、不安になっていつまでも決断できないということもあるでしょう。

そこで今回は、薬剤師が転職を決めるのに最適なタイミングについてご紹介したいと思います。

求人数は時期によってあまり変わらない

自分が求める条件に適した求人は、少ない中から探すより多くの求人から探した方が見つけやすいです。一般的に求人は1～3月と9月が多くなるといわれています。これは3月と9月が企業の年度末・半期末にあたること、そして4月や10月から新しい年度や期がスタートするからです。

薬剤師の転職に関しても、ネット上の求人広告では「求人が多い今が転職のチャンス！」といった求人があります。ただ、基本的に気にしなくてもかまいません。

このようなキャッチコピーをつけた求人は、一年中いつの時期でも出ているので、どのタイミングでもほとんど変わらないからです。

時期よりも求人内容を優先させる

薬剤師の求人はたくさんあり、その求人倍率は10.05倍です。人手不足が話題となる介護職の求人倍率でも3倍程度ですので、薬剤師の求人はその3倍ほどの求人数があります。こうした事実からもわかるように、薬剤師の求人はほぼ一年中出ています。

そのため、転職を検討する場合は、「この時期に転職しよう」と時期を意識するのではなく、「希望する内容の求人があったら転職しよう」というように、求人内容を優先させましょう。

特別な求人を探している場合は時間をかける

基本的にいつの時期も求人が出ているといっても、特別な求人を探している場合は別です。

・通勤可能圏内で年収700万円以上
・幹部候補やエリアマネージャー
・託児所完備の職場

これらの求人は見つけるのが簡単ではないため、タイミングが重要になります。焦らずじっくりと自分に合った求人を探すことが大事です。

転職の年齢は若いほど良い

何年目で転職するのがタイミングとして最適なのかというと、薬剤師としての経験が1年以上あれば十分です。もちろん1年以内の経験でも受け入れてくれる企業はありますが、1年以上の経験があれば、調剤薬局やドラッグストアなど、様々な場所で働くことができます。

転職する年齢に関しては基本的に「若いほど良い」といえます。年齢制限を設けている求人もあり、35歳以上になるとどうしても転職先が限られてしまいます。年齢が高いと無駄に給料が高くなったり、若い人と比べて仕事を覚えるスピードが遅いなどのマイナス面があるからです。

そうした理由もあり、転職市場は若いほど価値が高くなる傾向にあるため、実際に薬剤師業界でも、できるだけ早いタイミングで転職する方が多いです。

「辞めたい」と思ったときが転職時期

様々な理由で今の職場を辞めたいと思うことがあると思いますが、転職するのに最適なタイミングは「辞めたい」と思ったときです。

強く「転職したい」と思っているときは、積極的に求人を探し、面接でも自然とやる気をアピールできるため、受かりやすくなる傾向にあります。

転職活動に対して強い決意を持ち、やる気が溢れているときにこそ、自分にとって良い職場を探してみましょう。

特別な条件の求人を探している方でなければ、薬剤師の転職するタイミングはいつでもかまいません。転職するポイントは、「転職したい」「いまの職場を辞めたい」と自分が思ったときがそのタイミングだということです。
人によってベストな転職時期は異なりますが、いま勤めている職場の状況を冷静に見定めたうえで、できるだけ早めに求人を探すようにしましょう。