【薬剤師の有給事情】職場別でみる有給消化の状況＆取得する3つのコツ

薬剤師として日々忙しく働いていると、たまには休みを取って羽を伸ばしたくなりますよね？ けれど、なかなか有給休暇が取れなくて・・・とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、職場別でみる薬剤師の有給事情と、有給休暇を取得するためのコツをご紹介します。

職場別でみる有給消化率

薬剤師業界において、有給消化の状況はどのようなものでしょうか。薬剤師が勤務する様々な職場別に、その実情をご説明します。

■病院勤務の場合

病院の通常業務時間に準じているため、土日の休みが保証されている場合が多いです。また、総合病院などのように病床の数が多い医療機関であれば、薬剤師も比較的多いので、有給休暇が申請しやすい職場環境といえますし、年間の有給消化率も高い傾向にあります。

■調剤薬局勤務の場合

大手チェーン店系の調剤薬局やドラッグストアは、正社員やスタッフの数が多く、有給休暇の消化率も高い傾向にあるようです。ただ、パートに関しては有給の実施が徹底していない職場もあるので、転職を検討している方は事前にしっかりと調べておきましょう。

■小さな薬局勤務の場合

小規模な薬局やクリニックでは、調剤スタッフが1人だけ、もしくは数人しかいない場合があり、正社員であっても有給休暇を取得しづらいということがあります。パート勤務などは、そもそも有給休暇が取得できるという規定を知らされていない場合もあります。たとえ有給制度のことを知っていたとしても、スタッフが自分だけしかいないために言いづらいという事情もあります。

有給休暇を取得する3つのコツ

有給休暇を取得するのは労働者の権利ですが、最低限守るべきマナーがあります。

以下に、うまく有給休暇を取得するためのポイントを紹介します。

■なるべく早めに申請する

有給休暇を申請して上司に嫌がられるケースに「申請が直前すぎる」というのがあります。急な怪我や病気などであれば仕方がないかもしれませんが、あらかじめ予定がわかっている場合には、なるべく早く有給休暇の申請をするようにしましょう。

自分の休暇のせいで上司や同僚に迷惑をかけないように、最低でも1週間前には申請をしておきましょう。旅行などによる1週間以上の長い休暇は、余裕を持って1カ月ほど前から申請をしておくと安心です。

■あまり忙しくない時期を選ぶ

3日以上の休みを取る場合には、日取りを配慮することが大事です。職場によって繁忙期は異なりますが、スタッフ総出で忙しく働いている時期に休みを取ってしてしまうと、周りに迷惑をかけてしまうことがあります。自分の仕事の進行状況と合わせて、職場の状況もしっかりと確認することが大切です。

冠婚葬祭や家族の急病など、やむを得ない事情ではなく、リフレッシュを目的とした有給の場合は、できるだけ周囲に迷惑をかけない時期を選ぶことによって、有給が取りやすくなります。

■しっかりと引き継ぎをしておく

自分が休むことによって周りの人たちに迷惑や負担がかからないように、上司や同僚に事情を話して、自分の仕事の引き継ぎをしておきましょう。

また、自分の有給希望日が、他のスタッフとかぶっていないかを確認しておくことも大切です。同じ職場で働く人間が同期間に休みを取ってしまうと、引き継ぎをお願いする相手の負担が大きくなり、仕事が回らなくなってしまう可能性もあります。自分優先で考えるのではなく、周囲の状況も確認してから有給を申請するようにしましょう。

自分次第で、有給休暇を気持ち良く取れるかどうかは変わってきます。今回ご紹介したような、有給休暇を取る上のコツを心がけることで、周囲に迷惑をかけることなく有給を取ることが出来るはずです。ぜひ参考にして実践してみましょう。