業界ニュース 2017.09.15

公務員薬剤師の初任給は20万7800円!引き上げになった理由とは

薬剤師として働くにあたり、最も気になるものといえば給与ではないでしょうか。特にこれから初めて薬剤師として働く人や、現在薬剤師の資格の取得を目指している人にとって初任給の額はとても重要なものになると思います。
そんな薬剤師の初任給ですが、2017年度の公務員薬剤師の初任給が、昨年に比べて1000円アップの20万7800円に引き上げられました。
なぜ公務員薬剤師の初任給が引き上げられたのでしょうか?今回はその理由について説明してみたいと思います。
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引き上げ勧告は4年連続

今年の7月8日に人事院が、2017年度の国家公務員給与である基本給を0.15%、ボーナスを0.1カ月分引き上げることを政府と国会に勧告しました。
これにより公務員薬剤師(病院などに勤務している薬剤師)は医療職俸給表が適用されるため、6年制薬剤師の初任給が昨年より1000円アップの20万7800円に引き上げられました。一昨年の引き上げ額は1500円だったので減少しましたが、引き上げ勧告は4年連続となりました。
 
すでに2017年4月に公務員薬剤師の給与は減額されていましたが、減額前の公務員薬剤師の給与と民間の薬剤師の給与を人事院が比較したところ、わずかではありますが基本給・ボーナスともに民間を下回ったため、国家公務員薬剤師の給与とボーナスの支給額を増額することしたのです。
 
4月支給分の薬剤師平均給与額は、時間外手当を差し引いて33万4052円(平均年齢37.6歳)で、薬局長は48万8181円(平均年齢51.5歳)です。一般的な薬剤師の平均給与は前年並みの約5800円アップでしたが、民間の薬局長の平均給与は、昨年の約2400円ダウンから今年は1万4000円もアップしています。
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給与面だけで決めてはいけない

給与が高いというのはモチベーションも高まりますし、転職する上では重要なポイントになることは間違いありませんが、初任給の額だけに注目して求人を選んでしまうのはお勧めしません。転職した後の昇給のスピードや金額も転職先によって違ってくるからです。
 
給与面よりも自分にとって働きやすい環境が整っているかどうか、その職場でやりがいを見いだせるかどうか、そしてママ薬剤師であれば子育てとの両立は可能なのか、などの観点から総合的に判断して転職先を探すことが大事です。
 
転職活動の際には、給与面以外の条件もしっかりと検討することが大事ですが、自分だけで希望通りの求人を見つけるのはかなり大変です。
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