好条件求人をグッと引き寄せた転職の心構え

「求人情報と実際とは違う」で失敗しない

薬剤師の転職は売り手市場と言われています。ですから好条件をつけなければ優秀な人材は集まりません。それがその通りなら大変結構なのですが、「話と違う」ことも稀にあるようです。たとえば高給な求人には高給なりのわけがあって、かなりハードな勤務をしいられたなどということもあります。これは薬剤師に限った話ではなく、すべての求人に”よくある話”です。

そんな失敗をしないためにはどうするか。条件についてはすべからく曖昧にせず、細かく確認することです。先方がうるさがったりお茶をにごすようでは、はじめから信用できないと思って間違いありません。もしその職場にいる人に”実態”を聞くことができれば、それ以上に確かな情報はないのですが、それはなかなか難しいでしょうし、価値観の相異ということもあります。

自分に向く仕事ができる求人を選ぶ

多くの仕事において、またほとんどの人が就職した当初は自分が何をするのか、何ができるのか漠然としています。そして慣れるに従って、自分が何をしたいのか、何が向いているのかがわかってきます。そうなると、今の職場はそれが実現できる職場なのかと自らに問いかけ、難しいと判断したら転職もその選択肢に入ることになります。ただ、転職先で実現できるかの見極めは容易ではありません。

また転職を機に、これまでとは違うタイプの職場に勤めたいという方も多いと思います。仕事の幅を広げ、スキルアップを図ることはいいのですが、求人情報のイメージだけで判断して飛び込むとリスクもあります。頑張ってみたが、自分には向かなかったということにもなりかねません。業務についての予備知識を持つこと、チャレンジにはリスクもあることを覚悟した上で判断する必要があります。

転職先に何を求める？

またライフスタイルや今後の人生における仕事の位置づけを勘案した選択をしないと、転職しても長続きはしません。将来自分はどうなっていたいのか。十年先、二十年先を見据え、目標を設定し、それをかなえるため必要なものは何かということです。

中には起業、独立まで視野に入れる方もいるでしょう。どの方向をめざすにしろ、重要なのは何を優先するのかということです。求めるのがお金なのか、より自由な時間なのか、技術の習得なのか、あるいは人的ネットワークづくりの機会なのか。それによって、転職先に期待することも変わってきます。